蜻蛉剣 / 上田 秀人
三田村元八郎シリーズの第6作目
シリーズ最終刊である
今回の舞台は加賀・能登
田沼意次がいよいよ幕府内で頭角を現してきて
権力を確固たるものにするため
己の理想を遂行するために
あれこれと画策を行う
目をつけられたのは加賀藩
その加賀には能登忍とよばれる忍者集団がいて
彼女らが田沼の謀略に立ちはだかる
元八郎もまた
その腕と立場ゆえに渦中に巻き込まれ・・・
最終話では
元八郎の一人娘・冴香も立派な忍術使いとして成長し
初めて人を殺めてしまうシーンなども描かれる
その際の冴香の苦悩や両親の心情などの描写がこれまた味わい深く
単なる活劇では終わらない何層もの魅力が重なった作品となっている
これでシリーズ全6冊を読破してしまった
もう少し続きを読んでみたい気もするが
この辺で終わるというのは丁度いいのかもしれない
読み出すと次が気になって仕方がなかったシリーズ
そのうちまた最初から読み返そうかと思っている
- [2010/02/08 ]
- 上田 秀人 |
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風雅剣 / 上田 秀人
徳川9代将軍・家重の隠密、将軍家見聞役の三田村元八郎が活躍するシリーズの第5作
今回は京都が舞台
京都所司代の謎の死
その真相究明を命ぜられた三田村元八郎
しかしその前に現れたのが「黄泉の醜女」と名乗る女
さらには幕府お抱えの忍者集団・伊賀組の存在
新たな強敵が元八郎の探索を阻む
今回の敵はかなり強敵だ
その登場の仕方と並外れた強さから
読んでいて終始ハラハラさせられる
京都、特に鞍馬のあたりを主舞台にしたシーンなどは迫力満点
映像を惹起させる数々のシーンは読み応えという点ではシリーズ最強かも
また、新たな登場人物として
元八郎が使う宝蔵院一刀流の師匠・隠珀が登場
その出会いの場所として奈良でのシーンがあり
当地に住まう者としてはより一層おもしろく読めた
隠珀の登場は元八郎の故父・順斎を髣髴とさせ
作中の元八郎にも読み手の我々にも力強い安心を与える
シリーズ中でも上位に入るおもしろさだと思う
- [2010/02/01 ]
- 上田 秀人 |
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波濤剣 / 上田 秀人
上田秀人の三田村元八郎シリーズの4作目
今回の主舞台は琉球
元八郎の父・順斎が何者かに殺された
順斎は太捨流の達人
その達人ですら敵わなかった相手とは何者なのか
一方、「琉球」とのみ書かれた目安箱の封書を読んだ将軍・家重は
将軍家見聞役の元八郎に探索を命ずる
元八郎は薩摩、そして琉球へと向かう
今回のハイライトは琉球への旅だろう
まずは、諸事情で朝鮮を経由していくというウルトラストーリーが用意されている
場面で登場するのは
前回(だったと思う)登場した通信使の親子
特に娘の玉蘭が重要な脇役として登場する
それから対馬藩国家老の娘で男勝りの数江
数江は元八郎の案内役として同行
さらには元八郎の宿敵で宮本武蔵の二天一流を正統的に継ぐ男・宮本総馬
総馬は戦いの少なくなった時代に剣一筋でしか生きられないという不器用な武士で元八郎とは宿敵の間柄だが
ここでは事の成り行き上、仲間として琉球へ向かう
琉球へはこの4人が仲間として向かう
ちょっとした恋心や友情なども混ぜ込まれて
なかなかに目が離せないストーリーが展開される
読んでいてふと思い起こしたのは
隆慶一郎の『一夢庵風流記』を漫画にした『花の慶次』
この漫画では後半、主人公の前田慶次が友たちと琉球へ旅し
生涯の伴侶である”リサ”と出会うのであるが
本作と同じように宿敵と心を通わせて奇妙な友情が芽生えたり
中国の令嬢が旅に同行して恋心を寄せたりしているのだ
ま、しかしそれもそのはずだろう
著者の上田秀人は『この時代小説がすごい!』の中で
好きな作家として隆慶一郎の名前を挙げている
花の慶次を読んでいる可能性も大である
いずれにせよ、そのあたりも含めて読んでみると
また実におもしろい一作であると思う
- [2010/01/25 ]
- 上田 秀人 |
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夕暮れ時の散歩
- [2010/01/24 ]
- しげちゃんのこんなとこ撮ってきました |
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飛行機雲3
- [2010/01/23 ]
- しげちゃんのこんなとこ撮ってきました |
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